近年の人間社会では、食品の偽装や薬物混入などの事件が発生しており、食への安全が大変注目を集めています。
一方で犬の場合も、2007年には中国産のドッグフードによってアメリカ国内で大きな健康被害の報告があり、犬用とはいえその安全性を高めようとする動きが日本国内でも出てきました。
ワンちゃんにも人と同じくらい安全なものを食べさせようと考えた場合、無添加ドッグフードから探してみましょう。
無添加ドッグフードを選ぶポイントとは
一般的に販売されているドッグフードの中には、コスト面を重視して安全性を軽く見ているタイプのフードも少なくありません。
賞味期限が1年から2年と非常に長いものもありますが、人間の食べ物として置き換えて考えると、この長さはまるで即席ラーメンか何かのようです。
添加物の入っているペットフードには、本来ならば人間向けの食品には使うことができない、発ガン性物質として知られるような添加物が使われているのです。
例えばBHAと呼ばれる抗酸化剤は、ガソリンの酸化を防止するための化学物質であり、発ガン性物質なので食品向けのものではありませんが、ドッグフードに使われているケースがあります。
エトキシンと呼ばれる抗酸化剤は「枯葉剤」という別の呼び方もあり、一時は化学兵器として戦争に使われたこともある毒性の高いものです。
添加物とドッグフードの関係について
これら添加物は、食品衛生法によって食品への利用は強く制限されていますが、これはあくまでも人間向けの食べ物でのお話であり、ペットフードについては使用制限はないのです。
ドッグフードに使われている添加物はここまで細かく表示する義務はないので、原材料リストを見てもどのような添加物が使われているのか、はっきりとわからないのが現実です。
つまり安全な食品を食べさせたいと考えている場合は、無添加であることが確認できるフードでなければいけません。
安全なドッグフードを作る場合はそれなりに手間を掛けなければならず、日本国内ではなかなか手に入らないのが現実です。
そのようなドッグフードを探す場合は、犬への健康志向が高い海外で作られているドッグフードを中心に、無添加のものを探すことが必要です。
その場合は費用も高くなってしまいますので、無理のない範囲で選ぶべきです。費用が気になる方はコスパで選ぶページをご覧ください。
気をつけるべき添加物とは
ドッグフードには美味しさを引き出す目的や、香りを出すための香料などが使用されていることが多く、様々な添加物が配合されていることがほとんどです。
ただし、添加物と一口に言っても、すべての添加物が悪というわけではありません。
添加物にも良いものと悪いものとのが存在し、カラダに害のない天然の添加物が存在することも事実です。
どのような添加物が使用されているかは、ドッグフードの外装に記載されている原材料一覧を見ることで把握することができますので、これからご紹介していく添加物の種類などを参考になさったうえでご確認ください。
保存料
ドッグフードはその品質を長期間保つために、保存料が使用されているがほとんどです。
ドッグフードに使用されている保存料は一般的には「ソルビン酸」や「ソルビン酸カリウム」といって、発がん性物質をもった健康的に害のある保存料です。
品質を保つためとは言え、大切な愛犬のカラダに負担のかかる保存料が入ったドッグフードは決して好ましいとは言えません。
酸化防止剤
ドッグフードに限らず、食べ物は時間とともに酸化していきます。
酸化自体、カビや雑菌が繁殖することとは違い、毒になるというわけではありませんが、酸化=食べ物が劣化するということですので、味が落ちる、風味が減少するといった原因になります。
ドッグフードは開封した瞬間に酸素が入りますので、時間とともに酸化が始まり、品質が低下していきます。これを防ぐために酸化防止剤が必要不可欠で、多くのドッグフードに使用されています。
主に使用されている酸化防止剤
・BHA
発がん性リスクはないものの、アレルギーが出やすく、敏感なワンちゃんには特に注意が必要
・BHT
遺伝子異常(奇形など)の恐れあり
・没食子酸プロピル
マウス実験にて半数が死亡する実験例もあり、強力な抗酸化作用をもった酸化防止剤
・エトキシキン
日本では使用許可が許されていない酸化防止剤。海外産の場合は添加されているケースも
基本的にこれらの酸化防止剤が配合されているドッグフードには要注意。上記はすべてワンちゃんのカラダに負担をかけるものですので、なるべく避けていきたい添加物です。
最近ではこれらの保存料・酸化防止剤の危険性を考慮し、グルテンフリー(人口添加物不使用)のプレミアムドッグフードも数多く販売されるようになっています。
プレミアムドッグフードには品質維持のために天然の酸化防止剤(ビタミンE)が使用されているので、安全性も高く、品質管理にも長けています。
着色料
ドッグフードに色を付けて見栄えをよくするために使用される着色料ですが、これはほぼ、飼い主さん目線のために使用されているといっても間違いないかと思います。
というのも、ワンちゃんは色の識別能力がほとんどありません。赤・青・緑・黄色といった様々な種類の着色料が存在しますが、色の認識が薄いワンちゃんにとっては無意味どころか危険性のあるものばかり。
着色料はワンちゃんにとって全く必要のないものと言えます。
添加物すべてが悪者なわけではない
上記でご説明したように、ドッグフードには人工的な添加物が多く含まれていることが多く、ドッグフード選びの際には外装の表記に注意していく必要性があります。
ただし、すべての添加物が悪というわけではありません。
人工的な添加物はワンちゃんの健康に害を招きますが、添加物には「天然」のものもあり、それらを活用したドッグフードも最近では急増していきていることが事実です。
良質なドッグフードの多くには、以下のような天然添加物が配合されていますので、参考にしてみてください。
・天然添加物
ビタミン・ミネラル・アミノ酸といった、ワンちゃんの健康維持に必要な成分も実は添加物で、健康状態や運動能力を維持するために欠かせない成分です。
・天然保存料・天然酸化防止剤
ローズマリーやミックストコフェロール(ビタミンE)は、ワンちゃんのカラダにも優しい天然保存料として、プレミアムドッグフードの多くに使用されています。ワンちゃんのカラダに害がないどころか、抗酸化作用もあるため、免疫向上などにも役立ちます。
どうしてドッグフードには危険な添加物が使われているの?
危険だとわかっていながらも、ドッグフードには多くの添加物が含まれていることが事実です。その理由は大きくわけて3つ。
①品質を保つため
保存料抜きでドッグフードを製造した場合、その消費期限は1か月と持ちません。商品として、ある一定の消費期限を保つうえで、添加物(保存料)は必要不可欠なものです。
②コストを抑えるため
人工的な添加物は基本的に安価で手に入るものが多く、効果も少量で得られるため、コスト削減に適しています。
③見栄えをよくするため
コストを抑えたドッグフードに使用されている原料は粗悪なものが多く、その内容とは「廃棄寸前の肉類たち」。状態が悪く、鮮度の非常に落ちた原料を使用してドッグフードを製造しているため、仕上がり時のドッグフードの色がかなり悪いのだとか。
そんな現状ですから、商品化した時のことを踏まえると着色料を使用するのにも納得ですが、まさに犬のためでなく、人間(飼い主)に対した視点しか捉えていないことがわかります。
ただし、どんなに原材料に気を使っていたとしても、コストの兼ね合いなどで新鮮なものばかりを使用するわけにいかないドッグフードメーカーは多く存在します。
それでもワンちゃんのカラダに少しでも負担がかからないようにと、天然着色料であるパプリカ色素やカラメル色素などを使用して、見栄えの工夫をしているものもあります。
無添加ドッグフードのメリット
これまでに、ドッグフードに含まれる添加物の危険性について記述してきました。ワンちゃんの健康を末永く管理していくためにも、ドッグフードの安全性は必須事項!
人口添加物の含まれたドッグフードは決しておすすめできません。
最近では健康志向ドッグフード(プレミアムドッグフード)として、人口添加物などを一切使用しない無添加ドッグフードが注目を集めています。
無添加ドッグフードのメリット
- 健康を害する添加物が一切使用されていない
- アレルギー対策が可能
- 健康長寿を目指せる
- 既にある健康トラブルの改善
- 腸内環境改善
- 安全性を確保できる
無添加ドッグフードには、危険性のある人口添加物を使用しない代わりに天然の保存料であるミックストコフェロール(ビタミンE)やローズマリーエキス、天然添加物であるアミノ酸やミネラルといった、ワンちゃんのカラダに嬉しい栄養成分が数多く配合されています。
天然の保存料で品質維持もできて、なおかつ健康維持に優れた成分を補給できるため、ワンちゃんに数々のメリットを与えてくれます。
しかし無添加だからといっても、ワンちゃんにとっては美味しくなかったり、アレルギー反応を示す場合もありますし、上記のような発ガン性物質も、犬の寿命の中ではあまり神経質にならなくてもよい、という意見もあります。
ワンちゃんにとって最適なおすすめのフードをランキングにしたのでご覧ください。
総合ドッグフードランキング
1位 ブッチドッグフード


ヒューマングレードの原材料をたっぷり使い、高タンパク質・低脂肪の肉食動物に最適なドッグフード。
人工的な調味料・香料・着色料・保存料などは一切使用しておらず、アレルギーの原因となる小麦粉などを使用しないグルテンフリーとなっています。
最大の特徴はドライフードではなく、喰いつきやすいウエットフードになっていること!本格的なウェットフードであるにも関わらずコスパが良いも魅力です。
トライアルセットで3種類の味が試せるのも大きなメリット。
「栄養素」「安全性」「喰いつき」「価格」のすべての面において最高レベルの品質を持ったイチオシのドッグフードです。
2位 モグワンドッグフード


手作りレシピを再現した最高品質のプレミアムドッグフードである「モグワン」
グレインフリー&人工添加物不使用&ヒューマングレードの非の打ちどころがない最高のドッグフードです。
主原料は「チキン」と「サーモン」でヘルシーな作り。両方とも人が食べられる品質のものが使用されています。
これだけの高品質であるにも関わらず価格はプレミアムドッグフードの中では安く、コスパも抜群に良いです。
3位 いぬはぐ


最大の特徴は乳酸菌やオリゴ糖が配合されていて、腸内の環境を根本から改善する機能が備わっているということです。
もちろん原材料の品質も高く、主原料はヒューマングレードの鶏肉を使用するなど非常に高品質。
そのほかにもグルコサミンやコンドロイチンなど、骨に優しい成分も配合しています。
プラスαの効果がうれしい、超高品質のドッグフードに仕上がっています。
4位 カナガンドッグフード


モグワンと並んで人気のあるのが「カナガン」ドッグフードです。
カナガンもモグワンと同じく、グレインフリー&人工添加物不使用&ヒューマングレードの非の打ちどころがない最高のドッグフードです。
カナガンの主原料は「チキン」単体なのでカロリーは高めになっています。
タンパク質が十分に摂取できるので運動をしっかりしているワンちゃんにはとてもオススメのドッグフードです。
5位 アランズナチュラルドッグフード


アランズナチュラルドッグフードの特徴は「ラム肉」が主原料であることです。
チキンはアレルギーを発症する確率が低いのですが、アレルギーを発症してしまったワンちゃんにとっては嬉しい商品ですね。
ヒューマングレード&人工添加物不使用ですが、グレインフリーではありません。
ただし、使用している穀類は玄米や全粒オーツ麦など犬の消化にも良いものなので安全性は高いです。
比較的タンパク質やカロリーが少なめなので、運動量の多いワンちゃんには不向きになっています。
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