私たち人間と同じように、ワンちゃんにも食物アレルギーは存在します。
現にドッグフードに含まれる原料にカラダが反応してしまい、食べられるものが制限されてしまうワンちゃんが多いことも事実。
今回はそんなワンちゃんの食物アレルギーを考慮して開発された、国産ドッグフードのメディコートについてご紹介!
アレルゲンカットとの記載がされているメディコートですが、本当にすべてのワンちゃんが安心して食べることができるドッグフードなのか?
また、メディコートの基本情報から成分、効果、口コミなど、様々な視点から探ってみました!
「メディコート」ドッグフードの基本情報
メディコート【アレルゲンカット・魚&お米:1歳から成犬用】
価格と内容量 | [Amazon参照]1袋2.7kg 1,458円 |
生産国 | 日本 |
使用している肉の種類 | ×フィッシュミール |
穀類の使用 | ×米、米粉 |
合成着色料 | 〇(不使用) |
酸化防止剤の種類 | 〇ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール |
総合評価 |
「メディコート」の配合成分や原材料について
米、米粉、米ぬか、フィッシュミール、フィッシュエキス、フィッシュコラーゲン、動物性油脂、ライスファットカルシウム、ガンマ-リノレン酸、ゴマ粉末、フラクトオリゴ糖、グルタチオン酵母、シャンピニオン、ブドウ種子エキス、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK3、ビタミンB1、ビタミンB2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンC、コリン、カルシウム、ナトリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素、ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール
※赤文字表記している部分は、ワンちゃんにとって良くない原料です。
成分 | 含有量 |
タンパク質 | 18.5%以上 |
脂質 | 8%以上 |
粗繊維 | 6%以下 |
粗灰分 | 10%以下 |
水分 | 10%以下 |
カルシウム | 1.1以上 |
リン | 0.9%以上 |
ナトリウム | 0.3g以上 |
アレルゲンカットを重視しているということもあり、メディコートはアレルギーの出やすい小麦やとうもろこしなどを原材料に使用していません。
米や米粉などの穀物の使用が見受けられますが、米はアレルギー反応がかなり出にくい原料としても知られているため、ワンちゃんの健康被害には影響がないとみて良いでしょう。
また、ドッグフードなどによく使用されている「動物性油脂」がメディコートにも入っています。
一般的に動物性油脂は抽出源となっている動物の安全性などが確保されていないことが多く、安全面に欠けるというデメリットがあるのですが、メディコートは動物性油脂の詳細を公式ページにて記載していますので、(メディコートの場合、食用の牛脂を使用しています)その点においては安心できそうです。
ただし、フィッシュミールやフィッシュオイルに関してはなんの魚が使用されているか、副産物の有無などが不明確ですので、安全面が心配ですね。
「メディコート」のメリットとデメリットについて
メリット
アレルギーに敏感なワンちゃんに向いている
1つめのメリットとして、メディコートはアレルギーの原因である添加物が不使用であるため、アレルギー反応が出ずらい傾向にあると言えます。
添加物はアレルギーの原因となるだけなく、健康被害にも繋がるデメリットを多く含んでいます。
添加物は品質維持や長期保存が目的で多くのドッグフードに使用されてしまっていることが事実ですが、メディコートにはそうした添加物が一切含まれていませんので、健康面においても安心ができますね。
もちろんすべてのワンちゃんがリスクなく食べることができるわけではありませんが、少なくとも添加物不使用、そして穀物は米や米粉、米ぬかといった、アレルギー性の極めて低い素材を使用しているので、アレルギーに敏感な子にもトライできそうです。
鮮度を保てる小分け梱包タイプも
メディコートは6kgから段ボールの中に小分け梱包がなされたスタイルのものを購入することができます。
小分け袋は1袋500g入っているので、より鮮度を保ちたい方におすすめです。
特に大型犬や多頭飼い等されているご家庭では1日500g使い切るケースも珍しくないでしょうから、毎日開封仕立てのドッグフードを愛犬に与えることができます。
リーズナブルな価格帯で続けやすい
メディコートはアレルゲンカットを目的とした特殊なドッグフードであるにも関わらず、2.7kgで1、458円という価格設定になっています。
市販などのドッグフードは確かに格安で手が伸びやすいですが、小麦やトウモロコシといった安価な原料が多く使用されています。
かといって、それを避けようと穀物完全不使用のドッグフードやニュージーランド産のかなり高品質なドッグフードで対応しおうともなると、続けていくのが困難なほど高額になってしまいます。
メディコートは丁度その中間のドッグフードとも言えるので、「あまりお金をかけたくないけど、極力アレルギーが出ないドッグフード」と考えた場合に丁度良さそうです!
デメリット
原材料の安全性や衛生面などが不明確
商品名のサブタイトルに「魚&お米」との記載がされていますが、メディコートに含まれているお魚は主に「フィッシュミール」です。
一般的にフィッシュミールとは副産物(羽や骨、内臓等、その魚の部位ならなんでも良い)を粉砕して加工した肉のことをいいます。
私たち人間が間違っても口にしないような部位が含まれている可能性も十分にあり、メディコートは残念ながらこの副産物の使用の有無を記載していないのです。
また、使用する魚の種類も明らかとなっておらず、あくまで「フィッシュミール」としか記載がされていません。
使用している魚を明らかにしているドッグフードの場合、「サーモンミート」や「サバ、イワシ使用」などの記載がされています。
ドッグフード製造においてコストを安くするために副産物はよく使われがちなのですが、もちろん副産物なしでドッグフードを製造しているドッグフードメーカーも多く存在します。
せっかくアレルゲンカットとして評価ができるメディコートなので、
衛生面や安全面においてもう少し詳しい説明が欲しいところです。
犬にとって危険なブドウが配合されている?
メディコートの原材料をよく見ると、犬にとって危険な食材であるブドウが入っていることがわかります。
これは正直、なぜブドウを原材料にいれるの?とかなり疑問がわくデメリット。
ブドウは急性腎不全を招く食材として知られていますし、尿の排出の異常や嘔吐など、様々な体調不良を引き起こします。
大体、犬1㎏あたり32gのブドウを食べると危険であると言われていますので、体重3㎏前後のワンちゃんであればブドウ1房程度の量です。
さすがにこれほどの量がメディコートに入っていることはまずないでしょうし、まずもって問題ないから配合されているのでしょうけど・・・、なぜあえて犬にとって危険な食材の代名詞とも言えるブドウがチョイスされているのか、やはり疑問が残ります。
また、例え少量のブドウでも犬にどんな影響が出るのか、ブドウのどんな成分が具体的に危険なのかということがハッキリしていないため、不安が拭えません。
たんぱく質量は低め?筋肉量を維持できるか心配
メディコートは魚とお米をタンパク源としています。
ただし魚は生魚ではなく、副産物を使用している可能性のある「フィッシュミール」です。
そのためか、たんぱく質量は20%を切る18.5%。
このパーセンテージは運動量の多い大型犬や一番元気にカラダを動かす成犬時と、な筋肉や関節を大きく使う犬にはやや少ない量かと思います。
仮にそうしたワンちゃんにメディコートを使用する際には、メディコートと併用してたんぱく質を何かで補う方が、健康体をしっかりと維持できます。
「メディコート」の口コミ・体験談まとめ
「メディコート」の良い口コミ
アレルギーにかなり敏感で、ドッグフードに苦労していましたが、メディコートはアレルギー反応もなく、愛犬もモグモグ食べてくれるので重宝しています。
メディコートにしてから、便の調子が順調です。
乳製品が入っていないので、こちらを愛用しています。うちの愛犬は小型犬で小食なので、3kg入りを買っておけば1か月は余裕で持ちます。
メディコートに切り替えてから、アレルギーについて悩まされることがなくなりました。
「メディコート」の悪い口コミ
アレルゲンカットと書いてあるけど、うちの子には合いませんでした。
お魚と大きく記載されていたのでカラダにも良さそうと思い購入しましたが、あとから裏面を見てみたところ、栄養バランスが今一つかなあと思いました。
メディコートが原因なのかわからないのですが、便の調子があまり良くなく、ために下痢をしてしまいます。
口コミまとめ
このように、すでにアレルギーに敏感なワンちゃんが使用した際に症状が和らいでいる、アレルギーが出なかった、などの高評価もあることから、アレルゲンカットの効果はやはりあるようですね。
ただし、同時に便の緩みや愛犬に合う・合わないといった個体差もあるようですので、愛犬に与える際には一度にたくさん与えるのではなく、少量から始めるようにしてみて下さい。
「メディコート」の総評
いかがでしたでしょうか?メディコートは小麦やトウモロコシといった、ワンちゃんが苦手とする穀物が使用されていないため、アレルギー体質のワンちゃんにも比較的安心して与えることのできるドッグフードであることが明らかとなりました。
その反面、犬にとって大切なたんぱく源となるフィッシュミールの衛生面・安全面などが証明されていないため、安全性に重点を置く方にはあまりおすすめできないドッグフードです。
ただし、メディコートはお値段的に低コストの部類に入るドッグフードですし、アレルギーの危険性が軽減されていることは確かですので、低コストかつアレルギー対策をしたいという方は一度試してみるとよいでしょう。
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